優しくして優しくされたい

君を形容する言葉を探してる

箱の中身はなんだろな

トラジャの湾岸に行って、思った事を書くために少し前の事から振り返って書きたいと思います。

私が好きになり始めたあの夏のTravis Japanは9人だった。
顕嵐ちゃんがいなくなるのかもしれないなんていう話は全く知らなくて、Travis Japanは9人なんだって思っていて、アイランドが始まる頃になってやっと顕嵐ちゃんがいなくなったことを知って、理解したくないけど、わかったフリをしていた。

そしてアイランドが終わって少ししたら、拡輝くんが辞めたことを知った。この時も彼にそんな噂があったことも知らなかったし、彼に思い入れがあったと言うよりも、推しの同期が辞めたって事の方が強かった。

それから、私はTravis Japanのファンになることにした。その時のTravis Japanは7人だった。

でも、その状態も長くは続かなくて、今度は美勇人くんがいなくなるかも知れないという噂が立った。
美勇人くんは私にとって拠り所みたいな存在だった。Travis Japanを気になり始めたのはいいけれど、みんな顔と名前しか知らなくて、どんな子か全然分からなかった中、美勇人くんは他の現場やテレビで見ていて一方的に顔馴染みくらいには思っていたから、好きになった初めの頃は美勇人くんが安心材料だった。どうも、美勇人くんの紹介で来ました~、みたいな。
だから、美勇人くんがいなくなるって聞いた時、凄く悲しかった。そして箱推しだった自分を恨んだ。
前にも大好きなグループの形が変わって、凄く辛かった経験から箱推しにはならないって決めてたのに、最近はどのグループもグループであることが楽しくてそんな事は忘れていた。
やっぱり私には箱推しは向いてないんだ、そう思ってまた自担至上主義に戻ろうとした。

でも、出来なかった。
確かに、美勇人くんの噂を聞いてから、キントレが始まって初めて夢ハリを見ている間は自担至上主義だった。
けれど、美勇人くんのクレアバが始まってから、やっぱり私はTravis Japanが好きなんだって気づいた。あの夏、一糸乱れぬを体現しながら、心底楽しそうに踊っているのを見て、如恵留くんよりも先にTravis Japanに心惹かれた事を思い出した。
そしてその時、Travis Japanへの扉を開けたまま閉まらないように支えてくれていたのは美勇人くんだった。
だから、正直、美勇人くんがいなくなるのはめちゃくちゃ寂しいし、悔しい。でも、どんな形であれTravis Japanを愛そう、そう思った。

そう思ったのも束の間、朝日くんの退所が噂された。もうTravis Japanが好きなことには変わりないけれど、やっぱりどこか当て擦る場所を探している自分がいた。
だから、トラジャじゃなくてラブを選んだ美勇人くんも、何が理由かは分からないけれど退所を決めた朝日くんも、一度嫌いになろうと思った。そうじゃないと、新たな場所で頑張る彼らを心から応援出来ないと思ったから。

けれど、一度好きだった人を嫌いになる事は簡単じゃなくて、完全に嫌いになれなくて、素直に彼らを応援することも出来ていなかった。

そして迎えた湾岸LIVE。
最初の挨拶で
『どうもー!Travis Japanです!気付いたら5人になってました!』
『湾岸LIVEやるよって言ったら5人になってて!』
アハハハハ!ってあまりにも、あっけらかんと言ってのけちゃうから、この時に初めて、辞めていった彼らを嫌いにならなくていいんだって気付いた。無理に嫌いになんてならなくても、あの楽しかった思い出は楽しくてピカピカしたまま大事にしておけばいいんだってわかった。本人たちが前を向いてるのにファンが後ろ向きに引っ張ったってどうしようもないもんね。

でも、この日はもう一つ気にかけていたことがあって、それはメンバー増員説の事で。どこからとも無く聞いた時から違和感を感じていて、拒絶感を覚えていた。
でも公演を通して、それは思い込みだったことが分かった。松倉くんも元太くんも真摯にTravis Japanとのステージに向き合ってくれているのが伝わったし、何より如恵留くんが楽しそうだったから。
Travis Japanに衝撃を受けた去年の夏、その衝撃の震源は如恵留くんだった。Travis Japanに興味を持って、如恵留くんに心を掴まれた。その如恵留くんが楽しそうに笑っていた場所がTravis Japanだったから私はTravis Japanも丸ごと大好きになっていった。
それは5人になっても、松松が増えても、変わらなかった。
これからどうなるか、それは分からないけれど、こういう時は都合よく自担至上主義なので、如恵留くんが楽しそうに笑っていてくれればもう何でもいいかなって、欲を言えば私が如恵留くんを知った場所、Travis Japanがずっと続いていったらいいなって思う。

アイドルとファンってやっぱりどう頑張っても赤の他人だし、分かり合えないことも沢山あると思う。だからファンが勝手にある事ない事を想像して不安になることがこれからもあると思う。
でも、Travis Japanならいつだって温かい言葉と熱いパフォーマンスで大事なことを伝えてくれる、そう確信した。
これから、箱の中身はどうなるか分からない。でも、私はTravis Japanという箱を愛し続けたいし、どんな中身になろうとも自ら手を入れて、自分の手で箱の中身を確かめたいと思う。